ノートPCやデスクトップPCなどのパソコンをスクラップ(屑)として売却しようとする場合、ハードディスクを取り外すか、または、ハードディスク(のプラッタ)を壊しておけば、個人情報等のデータの流出は確実に防止することができます。
他方、パソコンを完動品(動作可能)として売却(または無償譲渡)しようする場合、ハードディスクを取り外すことも、ハードディスクを壊すこともできないので、個人情報等のデータの流出をどう防止するかが問題になります。

1.中古パソコンのハードディスク内のデータ残存状況

かなり前ですが、或る電気街において、中古のパソコンを購入しようと複数の店を回ったことがあります。

その際、或る店で触った幾つかのパソコンには、データらしきものが記憶されていて、ちょっとビックリしたことがあります。

これは、たまたまだったのかもしれません。或いは、氷山の一角かもしれません。

いずれにしても、パソコン売却の際のデータ流出については、これを深刻に受け止めて、売却を慎重に行っていく必要がありそうです。

2.中古パソコンの買取業者

信頼のおける中古パソコンの買取業者を見つけて、その業者にパソコンを買い取ってもらうと共にハードディスク内のデータの消去を依頼します。

データの消去レベルは、少なくとも市販のデータ復元ソフトで復元できない程度である必要があります。

望ましくは、パソコンを売却する時点で、業者の方にデータ消去作業と復元作業とを実行してもらって、データ消去が確実に行われたことをその場で確認します。

3.データ流出の防止方法(1)

廃棄しようとするパソコンのハードディスクと同じかまたは対応するハードディスクを、例えば、ネット等で検索して、出来るだけ安価な中古ハードディスクを選択して購入します。

1,000円前後(送料込み)で購入できると思います。
パソコンからハードディスクを取り外して、購入したハードディスクを代わりに取り付けます。

そして、リカバリーメディア(CD、DVD等)を用いて、そのパソコン(ハードディスク)を工場出荷時の状態にします。

この初期化された状態のパソコンには、ユーザー自身の個人情報等のデータが最初から記憶されていないので、データ流出の心配は全くありません。

当然ですが、パソコンは、真っさらの状態の完動品(動作可能)です。

従って、どこにでも安心してパソコンを売却することができます。

4.データ流出の防止方法(2)

廃棄しようとするパソコンのハードディスクに対して、個人情報等のデータの消去作業を行い、次いで、リカバリーメディア(CD、DVD等)を用いて工場出荷時の状態に戻す初期化作業を行います。

データの消去作業は、データ消去専用のソフトウエアを用いて行います。

パソコンによっては、こういったソフトウエアが独自に搭載されているものもあるので、これを用いて比較的簡単にデータの消去作業を行うことができます。

搭載されていない場合は、有料のもの、例えば、「ターミネータ10plus」や「DiskRefresher」等(5000円前後)や無料のもの、例えば、「DESTROY」や「Wipe-Out」等を入手して、消去作業を行います。

その後に、リカバリーメディアを用いて初期化作業を行います。

これによれば、パソコンは、ほぼ真っさらの状態の完動品(動作可能)にできるようです。

5.リカバリーメディア

パソコンのメーカーにもよりますが、パソコン購入時かまたはその後にリカバリーメディアを購入することができます。

リカバリーメディアは、一般的にその価格が5000円以上です。

他方、ハードディスクにリカバリー領域があるパソコンの場合、このリカバリー領域を用いてリカバリーメディアを作成することができます。

6.Windows 10の場合

Windows 10には、「このPCを初期状態に戻す」という機能が備わっています。

この機能によれば、OSが有効のまま、ユーザーのデータを削除することができるようです。

おそらく、データの消去(削除)レベルは、一般の消費者なら十分満足できる(業界のデータ消去標準を満たす)ものになっていることが期待できそうです。さすが、Microsoft社さん!

7.まとめ

パソコンを売却するのは、お金を得るのがその1つの目的なはずなのに、ハードディスクやリカバリーメディアを購入するためにお金を使わなければならない、というジレンマがあります。

そうは言っても、個人情報という極めて重要な資産が関係しますので、このジレンマを克服する必要がありそうです。

以上、「パソコンを安全に売却する方法」についてでした。